1956年に松屋銀座で行われた"第一回柳工業デザイン研究会展"で発表された「Butterfly Stool」

当初は脚の底面が平らなタイプと緩やかな曲面で成型された２モデルがリリースされた。
前者は畳の上に設置しても畳が傷みにくいようにと考えられたもので、後者の４点支持タイプは欧米型住宅の板間向けとされていた。
第二次大戦後、高度経済成長の波及効果として日本でも欧米スタイルの生活様式が取り入れらることが予見されたためか、バタフライスツール発表の数年後には後者のモデルに一本化された。

今回入荷したのは、1990年代頃に生産されたと思われる個体。
突板のローズウッドは木目が非常に美しく、とても様になる。

スツールとして本来の役割はやはり実際に腰を掛けて使用するものだが、まるでオブジェのようなその見た目から飾り棚にディスプレイする方も少なくない。
固定観念に囚われずに様々な使い方で楽しんでもらいたい。

Flagship Shop Staff / Kanazawa


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