1775年に『王立デンマーク磁器製作所』として開窯した陶磁器ブランドRoyal Copenhagen

今回入荷したBACAというシリーズは1958年に発表され、60年代に人気を博したシリーズです。

当シリーズを手掛けたNils Torsson（ニルス・トーソン）は1912年に14歳という若さでRC社に入社し、1933年にアートディレクターに就任したという経歴の持ち主。
同社における代名詞的なシリーズとして「イヤーマグ」がありますが、1967年にこれを初めてデザインしたのがこのニルス・トーソンです。

彼は若手のデザイナーの登用に対しても前向きで同社に大きな功績を残していることでも有名ですが、もちろん彼自身アーティストとしての活躍が大前提にあります。

自身が先頭に立ってその才覚を大いに揮ったシリーズがまさに"BACA"です。
抽象的な柄に落ち着いた配色なのに全く地味ではない見事なバランス。
アートピース的な側面において評価が高いのも頷ける。

水差しとして使えるだけでなく、蓋を外してフラワーベースとしても使っても映える作品です。


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