1940年代半ば、チャールズ&レイ・イームズ夫妻が成型合板とスチールの融合に挑んだ名作「CTM(Coffee Table Metal)」
こちらは本格的な量産体制へ移行する直前、1945年〜1946年頃に実験的にごく少量のみ製作された
「プレプロダクションの3本脚モデル」です。
1940年代前半の医療用スプリント(担架・副木)開発で培った高度な成型技術をホームファニチャーへ落とし込む際、イームズ夫妻が追求したテーマの一つが「最小限の構造による軽量化とガタつきのない接地性」でした。
その検証として考案されたのが、天板裏に円形のスチールリングフレームを配し、そこからしなやかな傾斜を描いて伸びる3本脚構造です。
しかし、実際の日常使用における荷重や安定性を向上させるため、1946年のオフィシャル展開(カタログ掲載)時にはデザインが4本脚(交差型フレーム)へと改修されることとなります。
そのため、この3本脚仕様は市販ラインに一度も乗ることなく姿を消した、デザイン開発の過渡期にのみ存在する極めて希少なプロトタイプの個体です。
天板には初期イームズの象徴であるトレイ状の「ドッグボウル」成型合板を採用。製造を手掛けたエヴァンス(Evans Products Company)社の金型・初期設備を用いて試作された痕跡は、イームズ夫妻の試行錯誤と熱量をダイレクトに伝えてくれます。
バーチ材特有の木目が美しく、使用に差し支えるほどのダメージは見受けられずコンディションも良好です。
Rarity:★★★★★
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