1956年、チャールズ&レイ・イームズ夫妻によって発表された「イームズ ラウンジチェア&オットマン」
それまでオフィスや公共空間に向けたモダンデザインを数多く手掛けてきたイームズ夫妻が、「現代の生活における真のラグジュアリーと寛ぎとは何か」を追求して生み出したプライベートチェアの最高峰です。
開発のインスピレーションとなったのは、「使い込まれた野球のファーストミット」でした。
手になじんだ革グローブのように、座る人を優しくあたたかく包み込む存在を目指し、成型合板(プライウッド)の美しい曲線と贅沢なクッション構造が見事に融合されました。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品にも選定されている、まさにミッドセンチュリープロダクトデザインの金字塔です。
1990年代初頭に生産された本個体の最大の見どころは、長い歳月を経て全体が大きく褪色したウォールナット材のフレームです。
新品時の深みのあるダークブラウンから、光を浴び使い込まれることで、飴色を含んだ明るく柔らかなトーンへと変化したプライウッドの木肌。
本来の重厚感に心地よい軽やかさと温かみが加わり、ブラックレザーとのコントラストを一層美しく引き立てています。
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