1940年代にGeorge Nakashima(ジョージ・ナカシマ)によってデザインされた「Grass Seated Chair」
元々は当時ニューヨーク近代美術館の館長を務めていたRené d’Harnoncourtのために制作されたもの。
1964年にはインドにおいて最も優れたデザイン学校(現在では科学・産業デザイン研究機関としても認められている)として名高いNID(National Institute of Design)のキャンパスへと招待された。氏はそこで現地の職人と協力し、現地の木材を使って、現地で生産するという一連のプロジェクトに取り組んだ。計32型の家具のデザインのうち、チェアの一つに選ばれたのが「Grass Seated Chair」だった。
本来、このチェアの各パーツに用いられた素材は、フレームにDalbergia sissooというインド現地に自生するローズウッドの仲間、座面にはい草を撚ってロープ状にしたもの。
今回入荷した個体の座面にはい草ではなく、綿麻の混紡と推察される素材のコードが用いられている。そのため、所々に生地のネップのようなものが見受けられる。
もともとは通常通りい草の座面だったのか、それとも最初から現在の仕様なのかまでは定かではないが、いずれにしてもかなりの年季が感じられる。
現在でも香川県の"桜製作所"と米ペンシルベニア州ニューホープの"WOODWORKERS"では生産が続けられ、誕生から半世紀以上が経ったいまでも世界中に多くのファンを持つチェアだ。
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