書籍「higgins Adventures in Glass」にも掲載されている「Abstract Butterfly（アブストラクト・バタフライ）」シリーズ。
1951年〜1957年までの初期に制作された証でもある「Dancing Man Mark（ダンシングマン・マーク）」が刻印された稀少な作品。

書籍にも登場するこのカラーは特に、市場ではあまり見かけることが少なく、大変稀少でコレクタブルな逸品です。

特徴でもあるスランプガラス製法で制作され、初期作品では特に珍しい3レイヤー（3層構造）に仕上げられた事によって、この数ミリの厚さの中でも、より立体感や奥行を感じることができる、ヒギンスならではの表情が魅力です。

状態も、1箇所だけ1cm程度の欠けがありますが、その他は傷やダメージはなく、状態は良好です。

ミルク色の柔らかいパステルカラーのガラスと、ゴールドの華奢なライン、それと相反するようなギャップのある黒い蝶を描いたコントラストが、ヒギンスのアート性を感じさせてくれます。
コンポートや小物入れはもちろん、リビングやエントランスで飾るのにもお勧めです。


＜higgins（ヒギンス）＞
1948年にシカゴの小さなアパートから創作活動をスタートさせ、アメリカのガラスウエア文化における革新者となった、マイケル＆フランシス・ヒギンス夫妻。
2人が創り出す作品たちは、日常のガラス製品にアート（芸術性）を落とし込み、ガラスウエアとガラスアートを美しく融合させた、実に独創的な作品たちです。

色を付けたガラスに様々な装飾を施したのち、さらにその上にガラスを乗せて挟み込んで仕上げるスランプガラスと呼ばれる珍しい製法。
そして、彫刻家のアレクサンダー・カルダーと画家のジョアン・ミロに影響を受けたと語る色彩と幾何学的なパターンが特徴的です。

そこから生み出される芸術的な色彩や装飾に、人々は瞬く間に魅了され、高級百貨店や有名ショップなどから注文が殺到するほどの広がりを見せました。
その作品たちは現代に至っても人々を惹きつけ、その一部は、スミソニアン美術館、メトロポリタン美術館、コーニングガラス美術館のコレクションとなっています。

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